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2007年 04月 05日
子どもの心が歓び潤う美的生活・美的教育
川手鷹彦氏による芸術教育、実技と講義 私たちは声を出し、身体を動かし、色彩を体験することによって世界と出会い、他者と交流し、自分自身を知ることができます。本講座全五回を通して様々な表現方法の意味を学び技を身につけることができたとき、私たちは表現者として素晴らしく生まれ変わるに違いありません。 昨年度、好評を博した「芸術治療教育講座」。私たちは個々の症例を通して、これからの教育のあるべき道標を得ることができました。今年度は、子どもたちのために「美しきもの善きものを愛する心」を育くみます。 全五回の連続講座は、各回共、前半に芸術の様々な側面から「美的教育」を実践体験し、それが受講者の「美的認識」へと後半の講義によって深められるよう組み立てられています。 子どもたちが本当に心の底から希んでいるもの。嘗て宮澤賢治はそれを、美しく謎めいた童話にして遺してくれました。現代に於いて子どもたちが心の声を振り絞って求めているもの。今川手鷹彦氏はそれを、墨染めの絵や芝居、わらべうたや昔話、そして創作物語としてみなさまとともに彼らの許へ贈り届けようと云うのです。 (1)2007年4月30日 「絵画的表現を学ぶ」~心の裡の色~ 実技:墨絵 (14:00-15:45) 日本の伝統的家屋を形造る畳と障子。その中に感ぜられる色はパレットやカンヴァスの上の絵具ではなく、墨と水によるものであった。一見黒い墨色には実は千差万別・千変万化の色彩の豊潤が隠されていた。 ※各自、墨、硯、筆、水入れなど、通常習字に必要な道具をご用意ください。 (墨汁は使えません。墨絵用の半紙は当日お配りします。) 講義:傷つく宝石の価値 (16:15-18:00) 心の奥の色は濃く、しかし透き通っている。それは光と影の織り成しであり、輝く大地の眼である宝石の煌めきである。「心の傷を担う子どもたち」の「傷」は、彼らの心の宝石が七色の輝きを生み出したものである。 ※日欧での事例を引きながら語らう芸術的会話のひとときです。 (2)2007年6月10日 「演劇的表現を学ぶ」~死者と生者の交流~ 実技:詩と演劇 (9:15-11:00) 宮澤賢治の詩「青森挽歌」をテキストに、言葉の力と精神性を実体験する。賢治は遂に、トシの魂の実在を確信できたのであろうか。受講者には事前に「青森挽歌」をよく読み、理解を深めていることが求められる。 ※講師が「賢治詩に於ける名作中の名作」と呼ぶ作品です.難解な面もありますが、何度も読み込んでゆくと、賢治の心が少しづつ感じられるようになります。 講義:死者と巡り合う舞台 (13:30-15:15) 前日に上演された演劇※も参考に、詩や戯曲の舞台こそが死者との交流の場であることを知る。子どもたちが演劇芸術に触れるとき、即ちその歓びは真の霊性に出会うことの歓びである。ただ仲良く遊ぶことと、芝居を共に創ることの違いがそこにある。 ※6月9日(土)舞台公演『亡き妹への夜想曲(仮題)』は講師の主宰する東京の演劇塾<銀河鉄道>と伊達の子どもたちの合同によって上演される予定です。詳細は別途公演案内書をご覧ください。 (3)2007年9月17日 「音楽的表現を学ぶ」~昔語りと人間形成~ 実技:昔語りとわらべうた (14:00-15:45) 子どものための昔語りの技は、言葉を磨き、心を磨くことによって習得される。美しい場をしつらえ、子どもたちの心を慈しみ、またその心の中に這入ってゆくことが、昔話を語ることによって彼らに生きる力を与える大切な条件である。 ※わらべうたと昔話を講師とともに、心から楽しみましょう。自らが本当に楽しめるものを子どもらに伝えましょう。 講義:言語の音楽性と人間 (16:15-18:00) わらべうたは大自然の掛け値なしの愛情表現であり、昔話は宇宙の真実を解き明かす太古よりの伝言である。うたと詩がひとつであった時代、神話が真の事実であった時代に思いを馳せ、現代の子どもたちのための家庭教育の本当の姿について話し合う。 (4)2007年11月25日 「言語的表現を学ぶ」~「風景とオルゴール」春と修羅第一集最終章に学ぶ~ 実技:叙事詩の朗唱 (9:15-11:00) 『春と修羅第一集』の最終章である「風景とオルゴール」の諸作品の中から、受講生は事前に自ら希望する詩を選び自分なりに稽古しておく。 ※当日は、受講生の選んだ作品の全体あるいは個別(受講者数による)での指導があります。 講義:美と真実の表現 (13:30-15:15) 人の前で人のために詩を朗誦するとき、朗唱者は原作を伝える媒体である。自らの日常性を越えて作品の本質に感覚的に迫り、それを再表現することの難しさと素晴らしさ。そのとき賢治は私たちの言葉を通してこの世に語りかけてくれる。 (5)2008年1月12日/13日 「童話的的表現を学ぶ」~名のない天使の役割、その成就と未来~ 実技:物語りとファンタジー (1/12 9:15-11:00) 創作童話「名のない天使」、「名のない天使㈼」を基に、語りの技術を深め、また作品の持つ思想を如何に表現し得るのかを実技学習する。 ※物語は11月度の講座等で事前に配布されますので、よく目を通しておいてください。) 講義:物語りの意義と精神 (1/13 9:15-11:00) 三人の天使たちのうち、何故ひとりだけ名前がなかったのか。名のない天使は誰にも来てもらえない子どもたちのところへ出かけて行って何をしたのか。大人たちが天使と子どもらを解散させ、世の隅々へとちりぢりにした意図は。天使と子どもらの再会、そしてもう一度別れ。そして二度と再び「鉄錆の天使」に会うことはない。 ※尚、本講座(実技・講義とも)は、1月14日(月)に伊達演劇塾の少年少女たちによって上演される芝居の原作です。物語が演劇に発展してゆく様子を是非ともご覧ください。 【お問合せ先】 北海道伊達市志門気町6-13 電話:0142-25-6735 ファクス:0142-25-6715 「ひびきの村」事務局内 ラファエル・スクール e-mail:raphael@hibikinomura.org
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| 2007-04-05 15:03
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